2006年5月10日 (水)

たったひとりの闘いの呼びかけ

 2005年9月11日、マスコミの誘導どおり、小泉自民党が総選挙で圧勝した。翌日、仕事を休んで寝込もうと思ったが、そうはせずに事務所にやってきた。

 これから、勝ち組みと負け組みにわかれ、軍国主義・ナショナリズムが高まっていくだろう。 そして戦争のできる国家体制づくりが進むだろう。

 そのとき私はどうするか。いろいろ行動したいのだが、昔からの癖で、何かを書かないと行動できない。何かするにも、紙切れ一枚とはいえ企画書を書いたり、人に会う前に何を話すかメモしたり・・・。とにかく書くという作業を経ないと行動できない場合が少なくない。

 いままで私が仕事として書いてきたのは、ルポルタージュとか人に会ったあとのインタビュー記事などである。

 自分の思想や考え、哲学というものを系統立てて書いたことがない。日本の9・11を過ぎた今、あたらしいブログを作成し、いままでやったことない試み、自分がどう生きるかを確立しつつ、どのような国・社会にしたいかを書いてみようと思う。一度はやってみる価値があるかもしれない。

 いまの私の心境にぴったりの文章を見つけた。季刊『前夜』
http://www.zenya.org/創刊号に高和政(コウ・ファジョン)氏の文章である。彼は、次のようなアントニオ・グラムシの言葉を引用している。

(以下、引用)

 私が確信しているのは、万事休するかと思われるときでも、落ち着いて再び仕事に着手し、はじめからやりなおさなければならないということです。

 いつも自分と自分自身の力だけを当てにし、誰からも何も期待しないようし、失望したりしないようにすることです。

 そして、なしうる能力と条件だけを考え、自分の道を行くことが必要です。

 さあ、君も元気を出して、地方的・サルディーニャ的環境に押しつぶされず、取り巻く環境に打ち勝ち、しかも環境を軽蔑したり、優越感をもったりしないことです。

 (「グラムシ・セレクション」片桐薫訳、平凡社ライブラリー)

 グラムシが弟にあてた手紙だ。これを引用した高和政氏は、「そしてさらに重要なことは、このたったひとりの闘い=<抵抗>を、グラムシが弟カルロによびかけているということだ」と書いている。(季刊「前夜」創刊号2ページ)

 たったひとりの闘いへの”呼びかけ”。同感である。 その精神に則ったブログにしたい。

 なお「平成暗黒日記」の由来は、外交評論家である清沢洌(きよさわ きよし)が戦時中に書いた「暗黒日記」(岩波文庫)である。この本は、実に興味深い。         

                                 2006年5月11日

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