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2016年1月23日 (土)

「ニュース23」岸井成格氏降板で市民有志がTBSに要請文

「ニュース23」アンカーの岸井成格氏降板は安倍政権の圧力によるもので許せない、TBSは毅然として報道の自由を守ってほしいという内容の「要請文」が市民有志から出された。1月17日(日)に10数人の市民が放送センター受付に要請文を届けようとしたが警備員に阻止されたため、郵送で送ることになった。以下はその全文である。

TBSテレビ  御中

TBSテレビ

会長 井上 弘  殿

社長 武田 信二 殿

取締役(編成局担当)

津村 昭夫 殿

編成局長 

伊佐野 英樹 殿

 岸井成格さん『NEWS23』キャスター降板を許さない市民有志   

 

昨年916日『NEWS23』番組内でキャスターの岸井氏が「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」という発言をしたことに対して、安倍政権応援団の極右人脈が名前を連ねている「放送法遵守を求める視聴者の会」が、昨年1114日の産経新聞、翌15日の読売新聞に、「放送法」第4条をもち出して〈岸井氏の発言は、この放送法第四条の規定に対する重大な違法行為〉とし、TBSテレビ『NEWS23』およびキャスターの岸井成格氏個人を誹謗中傷する異様な全面意見広告が掲載された。『放送法遵守を求める視聴者の会』は、全国の意見広告だけでなく、TBSと岸井氏、総務省にまで公開質問状を送りつけている。

 

一方で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、意見広告が出される前の116日、

意見書で、政府に対し「番組内容に関しては国や政治家が干渉するのではなく、放送事業者の自己規律やBPOを通じた自主的な検証に委ねる本来の姿に立ち戻るよう求める」と記者会見で声明を発表している。

 

〈放送法は放送の自由を守るための法律だ。(政治的に公平を定めた)第4条も放送事業者の倫理規範であって制限規範ではない。これを根拠に権力に批判的な放送を違法呼ばわりする発想は、立憲主義を否定し、憲法を国民の生き方マニュアルに変質させようとしている安倍晋三政権とまるで同じである〉 (ジャーナリストの斎藤貴男氏)

「今の安倍政権がやっていることは、メディアの“乗っ取り”です。このまま政権批判が許されないとなれば、民主主義が破壊され、全体主義になりかねない。岸井氏を降板させることはテレビの自殺行為です。TBSは徹底的に抵抗しなければならない。もし屈すれば、ほかのメディアにも影響が出る。そうなれば、みな“右へ倣え”の報道になってしまう。恐ろしいことです」(政治評論家の山口朝雄氏) *日刊「ゲンダイ」より一部抜粋

 

私たち良識ある視聴者は、政府与党が放送法を正しく理解し、もって報道への介入を厳に慎むことを求め、「放送法遵守を求める視聴者の会」の的外れな批判にも抗議の意を示し、岸井氏はじめ積極的な報道姿勢を貫く報道人を応援します。(『政治家に放送法の遵守を求める視聴者の会』)

 

私たちは、こうしたジャーナリストや有識者、心ある市民の方々の意見に賛同いたします。

 

TBSが、こうした政権・与党自民党や今回の意見広告による政治的圧力に屈するのではないか、という強烈な危機感を持ち、全国の同じように考える市民の声を直接届けるべく、このたびの要請を行うことといたしました。

 

 

TBSは、つい先日115日、岸井成格氏を専属の「スペシャルコメンテーター」に就任すると発表されました。

 

しかし、岸井氏がこれまでキャスターとして出演してきた『NEWS23』のアンカーを3月末で降板させるとしたこと、これはどう表現しようとも動かすことができない事実であります。そのことに対しては、やはり私たち市民は抗議の意思を表明せざるを得ません。

 

 TBSテレビ広報部は、今回のアンカー降板について「(昨年9月の)騒動以前に岸井さんと話し合っていたこと。政治的圧力や意見広告などは全く関係ありません」と説明されておりますが、この説明に対して私たちは全く納得しておりません。

 

岸井氏のスペシャルコメンテーターの就任は喜ばしいことですが、『NEWS23』キャスター・アンカーの3月末降板は、こうした意見広告による圧力前に比べて、あきらかな後退であり、報道機関やジャーナリスト個人に対する不当な攻撃や圧力に、結果として報道機関が“屈した”と言われても仕方がないものと考えます。

 

いずれにしても、今後はいかなる政府・政権・与党自民党およびこれを支持するいかなる政治勢力による有形無形な不当な弾圧、それらにとって不都合な報道を控えるよう“忖度”を求めるあらゆる圧力に屈することなく、自由と民主主義、そして立憲主義・憲法を守る本来の報道機関として、その使命と責任を今後も貫いていただきたいと要望いたします。

 

また、その使命と責任を果たそうとしている報道ジャーナリストや記者、社員・スタッフ全ての関係者を局として最後まで守ることを、強く切望するものであります。

 

最後に、今回のスペシャルコメンテーターの就任を受けて、

「この度、スペシャルコメンテーターとして報道の第一線で発信を続けていくことになりました。その責任・使命の重さを自覚し、決意を新たにしています」とコメントを出された、岸井成格さんのますますのご活躍を祈念し、引き続き応援してまいりたいと思います。共に頑張りましょう。

 

 

以上

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