2/10(月)11:30より、ニコン「慰安婦」写真展中止事件裁判
言論表現の自由に関する大切な裁判が進行している。ニコンサロンは、自分たちで審査会を開いて開催を決定したにもかかわらず、中国にいる現在の元従軍慰安婦の写真展を中止した。そのプロセスを見ると、あまりにもお粗末である。以下、裁判を支援する会の案内を転載する。
ニコン「慰安婦」写真展中止事件裁判 第5回口頭弁論期日
日時:2014年2月10日(月)午前11:30~
法廷:東京地裁721号法廷
口頭弁論後に弁護士会館にて弁護団による報告会を準備しています。
提出された書面の内容や、被告側とのやり取りについて詳しくお話させていただきます。
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”教えて!ニコンさん”裁判とは
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2012年5月、ニコンサロンで日本軍「慰安婦」被害者を扱った写真展が突然の中止通告を受けました。
インターネット上では「慰安婦」をテーマにした写真展に対する抗議が呼びかけられ、ニコンには抗議が殺到しました。その翌日にニコンは社内で中止を決めているということが裁判の事実経過で明らかになっています。
原告の写真家・安世鴻さん「諸般の事情」という理由だけが告げられ、その後、東京地裁の施設使用を求める仮処分の申立を行い、
写真展はなんとか開催されましたが、アンコール写真展として開催されるはずだった大阪ニコンサロンの写真展は開催を
拒まれたまま、中止となりました。
2012年12月に株式会社ニコンを提訴し、当初は安さんの写真が政治的であることが理由だとしていたニコン側の主張は、
書面を重ねるごとに変化していて、仮処分審議では主張していなかった「安全性の確保」、「世の中で意見の分かれている事柄について中立性を確保」を理由としてあげ、更には「安氏は活動のためにサロンを利用しようとしたのでその手段性を回避するために中止した」として、
中止決定の理由を一変させています。
2013年11月、多くの人にこの裁判を知ってもらいたいという思いから、原告の友人や家族によって「"教えて!ニコンさん"」裁判支援の会を立ち上げました。
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安世鴻さんより皆さんへ
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写真は写真家がそのテーマにぎりぎりまで接近し、撮影したものを発表し、それを見られてこそ、その役割を果たすことができます。
この裁判を通して表現の自由を侵害する不当な中止決定の違法性を問います。戦争の痕跡と被害者たちの存在を知らせるために表現をする表現者はたくさんいます。
その発表の場が奪われ、会場の自粛が当たり前のものとならないよう
この裁判に勝たなくてはならないと思っています。
みなさま、ぜひ応援の傍聴をお願いします。
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