トヨタ系デンソーの身分差別事件 期間工労災関連
どんなに必死に働いたり勉強しても、身分によっては進む道が閉ざされる。格差が拡大しすぎている日本の現状だ。そもそも、最初から最後まで差別されていれば、労働意欲も勉強する意欲も失う。身分ではなく、人格や能力によって扱いが変わる世の中にしたい。
トヨタ系列で巨大な自動車部品メーカー=デンソーの元期間工、高平肇さんが損賠賠償を求めて会社を訴えた記事を書いた。
トヨタ系デンソーの元期間工、労災で謝罪と賠償求め提訴 右肩内部組織を損傷も責任認めず
http://www.mynewsjapan.com/reports/1725
トヨタグループ中核企業であるデンソーの元期間工・高比良肇氏(49歳)は10月3日、会社が安全配慮義務を果たさず労災に遭ったとして、損賠賠償約696万円を求めて提訴した。会社はコンベアの不調を修理せず、ペアの正社員は作業を手伝わず重い箱しか用意しない、など、防げたはずの労災を引き起こした、と原告は主張する。また、愛知労働者災害補償保険審査官は調査の結果、作業とケガの因果関係を認めているが、会社は責任を認めていない。2年で493件もの改善提案を出し、金賞まで受賞して会社に貢献した期間工に対してすら安全を軽視する、トヨタグループ共通の人間軽視な企業姿勢が垣間見える。(訴状・労災支給決定書はダウンロード可)
仕事内容や責任の重さによって給与や待遇が違うのは、ある程度合理的である。
しかし現状は、同じ仕事もしくはそれ以上の仕事を正社員以上に行っていても、ほとんど報われないのが非正規労働者だ。
この記事に出てくる高平肇さんは、直接雇用の期間工で「アルバイトやパートに比べれば恵まれており、月の手取りが20万円くらいはあった」と言う。
40代半ばで手取り20万円少々で「いい」とされる事態がおかしい。医療費が無料で教育が大学まで無償というような世の中ならわかるが・・・。
次の選挙では、一般庶民の生活向上を重視し、貧困を減らす政策をとる政党と候補に投票しようではないか。
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