みのもんた氏「検察が捜査情報もらすことなんてないですよね」
今朝(2010年1月21日)のTBS『朝ズバッ!』で、司会のみのもんたさんの発言というかコメンテーターへの質問にぎょっとした。それは、元検事で現在大学教授のゲストコメンテーターに、検察がマスコミに捜査情報を漏らすなんてことありますか、ありえないですよね、というように”誘導尋問”のような質問をしたことだ。もちろん、小沢土地取引に関してである。
◇TBS朝ズバッ!は異様な雰囲気
もちろん元検事の大学教授は、そういうことはあってはならない。最近は”取材が高度化”して情報を得ているのかもしれないが、とおよそこれに近い内容の答えだった。
そのとき、この人物はふっと笑っていた。私は、悪寒が走った。
これは恐るべきやり取りだ。いまテレビや新聞で報道されている小沢一郎民主党幹事長の土地取引を巡る問題は、ほぼ全部検察情報を記者が伝えている。その分かり切ったことを、あたかもリークなんかしていませにょね、とみのもんたさんは言っているわけだ。
検察権力と記者クラブ加盟社である大マスコミ(テレビ・新聞・通信社)の癒着は明らか。それを、なん問題もないとこの番組の司会者もコメンテーターも言っている。大本営は正しいと居直るマスコミのようだ。
他のテレビも同じだが、この番組はそういう意味で抜きんでており、異様な雰囲気がする。
◇大政翼賛会なみのコメンテーター
同じ番組のコメンテーターとして同席していた時事通信解説委員長も、なっとくできない発言だ。記者が大変な労力を使って確証のあることだけを書いている、と自信ありげに述べていた。
つまり、司会者・元検事の教授氏・時事通信解説委員氏はみんな、検察は正しいことをしている、なおかつ記者もただしく行動していると主張し、自らを省みることはない。
これは、①検察は絶対的にただしい。②その正しい検察情報を伝えているんだから俺たちマスコミは正しい。③そもそも検察からリークなんてされていない取材力が向上したからだ。ということになる。
◇自民・検察・大マスコミ連合軍
まさに「自民・マスコミ連合軍」が民衆に銃を向けている構図だ。この「自民」という意味は、保守勢力、検察権力も含めてである。そして銃口を向けられた民衆は、洪水のような報道で洗脳されていく。(今のところ、政治資金収支報告書への不記載というレベルなのに)。
検察≒善はおかしい。間違いもあるし、意図的な言動もとる。取材する側にも、勘ちがいもあるし、間違えることもある。私だって同じだ。だからこそ、立ち止まって考え、検証し、他人からの批判(誹謗中傷は別として)に耳を傾ける。半分自分自身に言い聞かせるつもりで私は書いているのだが、あたりまえではないだろうか。
これまで警察や検察は、冤罪を多数作りだしてきた。昨年無実が証明されて釈放された足利事件のことをお忘れか。
なぜ大マスコミは小沢バッシングと検察側に立っているのか。検証が必要だろう。
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