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2010年1月27日 (水)

鼻をつまんでワイマール共和国(民主党政権)を防衛

 小沢土地取引が浮上する前から、民主党政権を巡る状況を見ていて、かつてのヴァイマール(ワイマール)共和国を彷彿とさせるところがあり、不安に思っていた。それが、最近エスカレーしているようにも見える。

■ドイツ民主体制崩壊の不気味

 ワイマール共和国とは、第一次大戦の敗北とドイツ革命によりドイツ帝国が崩壊し、社会民主党が与党となった時期に成立した共和国体制のことだ。1919年にでき1933年にヒトラーのナチス党が権力を握り消滅した。

 つい昨日まで軍国主義の権化みたいだったドイツに民主的政権と民主憲法(ワイマール憲法)がもたらされたのである。人権保障、社会保障政策、労働組合の伸長など、さまざまな変化が起きた。

 一方、旧勢力(伝統右翼・保守派・財閥)や台頭したナチス勢力にとっては、社民党政権はとんでもない左翼政権に見えたことだろう。だから、ナチスなどはさかんに政府やその他の左翼を攻撃し、街頭で暴力行為を繰り返した。

 一方、当時のドイツ共産党も、コミンテルンの指示にしたがい社会民主主義を社会ファシズムと定義して社民党政府(ワイマール共和国政府)を批判した。結果としてナチスと共産党が同一歩調をとる場面も生じ、政権は危機的状況に陥る。

 第一次大戦の多額の賠償金も経済の混乱に拍車をかけた。

 つまり、ドイツで初めての民主的な政権が、左右両方から攻撃される事態に陥り、やがてはナチスが政権をとってドイツは滅亡の道を歩んだのである。なにしろ、社会民主党が政権を握り、共産党議席が100(584議席=1932年)だったのに翌年にはナチスの独裁が完成してしまったのだ。

■鼻をつまんでワイマール共和国(民主党政権)を防衛せよ

 昨年の初の本格政権交代で樹立された現民主連立政権を、ドイツのワイマール共和国になぞらえるのは、無理があることは百も承知だ。時代も違う、経済情勢も、国も、民族も、国際情勢も違うのだから当たり前だ。

 ただ、前政権よりは民主的で明治以来のシステムにメスを入れる気持ちがあることは確かだろう。この政権に対して旧勢力(伝統右翼・自民党・検察・保守派)や在野の極右たとえば在特会などが暴れるようになっている。

 一方、日本共産党は小沢問題で政府を攻撃するし、もっと左の党派や市民で民主党政権をやたらと攻撃する例もある。保守勢力からの攻撃は当然だ。

 改革派である政権を左右両翼が攻撃する構図である。ただ、帝国時代から社民党などの運動があったとはいえ、当時のドイツは突然生体が変わった。それに対し、日本は第二次大戦後に新憲法ができて以降「腐ってもデモクラシー」という時期が約60年続いたことは幸いである。

 いま話題になっている検察問題や、永住外国人地方参政権問題、官僚支配からの脱却、その他でいろいろな抵抗が予想される。

 せっかく着手した改革と生活再建をつぶしてはならない。とくに自民党政権によって貧乏人の生活はズタズタにされているから、生活・雇用・貧困対策をじゃまされてはならない。

 再び言うが、民主・社民・国民新の三党連立政権をワイマール共和国になぞらえるのは不適切かもしれない。おまけに私は、民主党を自民党とあまり変わりないと批判してきたし、小沢幹事長が党に権力を集中させて議会を軽視する姿勢に警戒感を持つ。

 それでも、鼻をつまんで民主党政権を守ったほうがいいと考えている。もちろん、期限と条件付きで。せめて一期4年間は、改革政策を進めてもらいたい。その間によく見ておいてダメだったら選挙で変えればいいのだ。このたびの政権交代は千載一遇のチャンスだからである。

 ”ワイマール共和国防衛”と私が主張したら、自民党政権がワイマール共和国に見え、民主党政権がナチスに見えるという人もいた。今のところ、そのようなことはないが、これから先もそうならないようにしないといけない。

 最後に、右派の人たちには通じないかもしれないが、自由民権派士民に訴えたい。少なくとも”ドイツ共産党”にはならないでおこう!!

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