「日米同盟」という言葉を慎重につかおう
民主党政権が誕生したとたん、鳩山首相をはじめ、民主党幹部議員たちは、口ぐちに「日米同盟」は重要だと言い始めた。たしかにアメリカは重要な国だけれど、ことさら同盟ばかりを強調すると墓穴をほるだろうな、と思っていた。
民主党関係者が日米同盟、日米同盟と言うたびに、強迫観念に迫られているようなイメージを与えてしまう。
言葉というのは大切だ。子供を育てるときに、マイナスを指摘したり、ダメだ、と後ろ向きの言葉を発していると、どんどん子供はマイナスの方向に行ってしまう。反対に、ほめたり、提案したり、ヒントをあたえたり、前向きの言葉で接するといい方向に向かう。多くの人は経験しているだろう。
これは社会生活や政治生活においても通用する。「日米同盟」という表現をことさら強調していると、軍事同盟の維持と強化の方向にいくだけだ。そうではなくて、たとえば「日米友好は日本の外交の基軸」だとかいう単語やフレーズが広まると、思考の幅がひろがり、アイディアも浮かんでくる。
日米同盟よりも日米友好を。たった二文字の違いで幅が広がる。
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