総選挙 日本を救う投票方法
民主党が圧勝すると各メディアが伝えている。あまり勝ちすぎると恐ろしい。4年前の小泉郵政選挙と逆のエネルギーが吹き荒れるわけで、けっきょく選挙がバクチになり、有権者は何も学ばないことになりはしないか? では、一時の熱に浮かされて大きな判断ミスをしないためにどうすればいいのか。そのキーワードは「票は2票ある。2回投票できる」ことだ。
二大政党制が極端にすすみ、どちらかが勝ちすぎる(選挙がバクチになる)ことを心配する人は、おそらく何百万人もいるだろう。政治学者の山口二郎氏も同じようだ。山口氏は、政権交代の必要性から、小選挙区二大政党制に肯定的な人と見ていいだろう。
その山口氏が『週刊金曜日』2009年8月28日号に興味深いことを書いている。
まず問題意識として≪2005年選挙の単なる裏返しで民主党バブルが発生したのでは困るという思いもある≫と投げかける。
もっとも選挙は終わるまでわからないので、民主党が勝ちすぎるとか言っている余裕はなく≪自公政権に終止符を打ち、自民党を完膚無きまでにたたきのめすことこそ、この選挙の最大のテーマである≫との主張には、私は大賛成だ。
そのうえで山口氏は『週刊金曜日』の読者に向かって訴える。
≪小選挙区の一票は政権交代を起こすために、比例代表の一票は民主主義を守るために使おうではないか≫
≪(大半の選挙区では)場合によっては鼻をつまんで民主党にいれる必要がある≫。
≪大勝利を収めて舞い上がるであろう民主党を、よい意味で牽制し、国民の意思の下にコントロールするために、連立政権のパートナーとして社民党や国民新党が必要である。また、建設的野党を宣言した共産党にも、民主党政権下の国会では大いに働いてもらいたい≫
以上紹介したような山口二郎氏の考えに、私は全面的に賛成する。ひとりの有権者が2回投票できる制度を利用することこそ、日本の民主主義を大いに発展させるのだ。
◆お知らせ
場所:文京区民センター (地下鉄春日駅、後楽園駅下車)
主催:小選挙区制廃止をめざす連絡会
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