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2009年7月22日 (水)

民主・鳩山由紀夫代表「給油活動は当面続ける」

 案の定、第二自民党らしい発言が飛び出した。というより、民主党の正体があらわれた。鳩山由紀夫民主党代表が7月17日、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を当面継続すると発表したことだ。

 海上自衛隊に油を、アメリカ軍がイラク戦争へ転用していたことが明らかになっているし、アフガニスタンで住民虐殺(米軍などは誤爆などと言い張っている)に転用されている可能性は否定できない。

 民主党は給油に反対していたのではなかったか。鳩山代表によると「すぐに止めるのはかなり無謀な議論だ」と述べている。(東京新聞7月18日付)。

 しかし一度、特措法の期限切れで海上自衛隊を撤収させたではないか。それだけではない。核持ち込みに関する日米密約を「やむを得なかったのではないか」と鳩山代表は言っている。

 なんだ、自民党とまったく変わりないではないか。何のために政権交代があるのか。そういえば、いまの民主党の主要な位置を占めるのは自民党系の人たちだ。

■やはり二大政党制という名の独裁に問題

 ここに、似非二大政党制の危険がある。大きな政策で大差ない自民党と民主党という二つの政党が交互に政権を担当するのは、永久にソフトな独裁がつづくのと同じだと私は思う。

 小選挙区の弊害である。なにしろ2005年9月11日の郵政選挙では、小選挙区で48パーセントしか得票できなかった自民党が、議席の73パーセントを占めるという、民意を無視した議席配分になっている事実がある。

 前回総選挙(2005年)の結果と民意がそのまま反映される比例代表なら議席がどう変わるか見てみよう。左が現実の数、右が比例代表による議席数。

自民 296→182

民主 113→149

公明 31→64

共産 9→35

社民 7→26

国民新党 4→8

新党日本 1→11

諸派 1→3

(無所属略=とくに前回は郵政造反組が多いため) 出典「小選挙区NO! 二大政党制神話の罠」(ロゴス刊)28頁)

■比例では社民党・共産党に票を集中

 つまり、本当の民意は右側の議席数だ。上にあげた鳩山氏のブレを考えると、自民党にブレーキをかけるのも必要だが、民主党にブレーキをかける必要もある。

 それには、小選挙区と比例区で一人2票持っている有権者が、票の使い分けをしたほうがいいのではないか。政権交代はぜひとも必要だから、選挙区は民主党を中心に入れる。しかし勝たせすぎないために、比例代表区では、社民党や共産党に票を集中させて、歯止めをかける。これが一番いい投票方法だと私は考える。

 それにしても、冒頭にあげた鳩山代表の発言は、やっぱり「本籍自民党」だな、とつくづく思う。

 

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