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2009年7月24日 (金)

第二言論の結集「草の実アカデミー」本格始動

草の実アカデミーは、第二言論の結集を目指す。

◎鉄の5角形 政財官報軍の翼賛体制

 政・官・財・報・軍の総権力体制が着々と出来上がっている。つまり政治・官僚・財界・報道・軍(自衛隊)が密接に絡み合い「鉄の5角形」を形成している。表面だけ民主制を装った現代版の国家総動員体制(鉄の5角形)は、私たち庶民や自由民権派の生きる場所を奪い去ろうとしているのだ。

かつてこの国ににあった「在野」という日本語は死にかかっている。これでは、あまりにも情けない。そう思っていたときに、この「草の実アカデミー」設立の話が持ち上がったのである。

■上田哲の個人誌『百万の声』 と桐生悠々の『他山の石』  

 元衆議院議員でNHK労組委員長の上田哲氏の個人誌『百万の声』が2007年、創刊500号を迎えた。同年12月に開催された500号記念シンポジウムで、あたらしい市民グループの設立を決めた。それが「草の実アカデミー」である。

 つまり、出発点は『百万の声』の読者だ。私は、この個人誌の読者だった。  私はこの小雑誌を始めて手にしたとき、桐生悠々(きりゅう・ゆうゆう)の『他山の石』を思い出した。

 桐生とは、戦前戦中の論説記者であり、いくつもの新聞に招かれて主筆として活躍した人物である。彼の名を高めたのは信濃毎日新聞時代の1933年、「関東防空大演習を嗤う」の社説を書いて荒唐無稽の防空演習を批判、火の海となった12年後の東京を想起させるような記事であった。

 そのため、軍部の怒りをかって社を追われ、他の新聞社に移っても自由に書くことはできなかった。書く場と発言の場を奪われた桐生悠々は個人誌『他山の石』創刊して抵抗したが、最後はガンにおかされて1941年に亡くなった。

 それから60年余、上田哲が亡くなった(2008年12月17日)。

■二人とも「逆櫓」を漕いでいた  

 『他山の石』(桐生悠々)と『百万の声』(上田哲)は、まったく違う時代に生きていた。しかし、世の中が本来あるべき姿と正反対の方向に流れていることを明確に見抜き、抵抗したことに私は共通点を感じる。

 船を漕ぐとき、逆方向にもこげるように、本来の進行方向とは逆向きにとりつける艪を逆艪(さかろ)という。「ジャーナリズムとは、逆艪をこぐことだ」と言ったのは、同じくファシズムに警鐘を鳴らし続けていた、上田哲より一歳年下のフリージャーナリスト・茶本繁正(ちゃもと・しげまさ)だった。

 桐生悠々も上田哲も、いま引き合いに出した茶本繁正を含めて、この世にすでにいない3人に共通するものがある。その共通点を、今後の「草の実アカデミー」に活かしていきたいと考えている。

■「草の実アカデミー」は、何をするのか。

  第二言論の結集である。いま日本は、政・官・財・軍・学・報が癒着し、総権力体制が確立されている。野党的精神が根本的に失われつつある。とくに報道=マスコミとアカデミズムの衰退は回復不可能と思えるほどだ。

 だから「草の実アカデミー」は、これはおかしい、という声を上げる場である。圧倒的な量の情報を流す第一マスコミに対する第二言論。どんな人が参加してもいいが、中心はフリージャーナリスト&行動する言論人&活動家になるだろう。

■超レトロな言論運動

  世の中のおかしいことをおかしいと指摘するために、講演やシンポジウムが主な活動内容となる。ただし、講演だけで終わらせずに、小さなことでもいいから「具体的行動」を提起し、講演会が開催されているその場、あるいは別の日に行動する。

  署名、裁判傍聴、集会・デモ、懲戒請求、当該組織への要請行動か・・・・・。インターネットは大切だから駆使するものの、アナログ的、古典的手法に回帰してみたらどうか。

  極端にいえば、明治時代末期から大正時代のイメージだ。

  明治時代の自由民権活動家や大正時代の言論人や活動家の姿勢を尊重することである。彼らはさまざまなことを実行したが、そのポイントは(1)雑誌や新聞の発行(2)演説会(3)たまにデモなどの直接行動。

 革命家と言われた人たちだって、ほとんどの場合、実際に行っていたのは言論表現活動である。なかにはユーモアのあるものもあった。

 明治や大正を引き合いに出すと極端かもしれないが、要は、インターネットと携帯電話の出現以前の手法を大切にするということだ。生身の人間が集まって何かを作ろうという趣旨だ。なんだか楽しい気分になってきた。

■草の実アカデミー通信発刊  ~会員=定期購読者募集~

 のんびりしすぎていた「草の実アカデミー」だが、2008年5月から「通信」の発行と同時に、会員制度(年間6000円)を採用し、本格始動した。ようやく通信の第一号ができた。  

 冒頭に書いたように①インターネット、②紙媒体、③ライブ(講演やセミナー)の三本柱で「草の実アカデミー」の運営を考えている。それならば当然なこととして、会報紙やニュースレター、さらにはホームページ開設となる。しかし、なかなかできなかった。

■歩きながら考える

 事務所を借り、ネット環境を整え、パソコンや複合機を備え、スタッフをそろえ、少なくとも半年先のまでの企画を練り、単年度と数年先の予算を確保し、ウェブデザイナーや紙媒体(会報紙)の編集担当者を決め・・・・と進めていたら、私の性格では一生かかっても、死んでも実現しないことがわかった。

 まずは第一歩を。見切り発車はまずいが、せめて「歩きながら考える」ように、不十分であっても小さくスタートを切り、物事を進めながら少しずつ改善していくことにしたのである。  そこでまず、ブログ「草の実アカデミー」 http://kusanomi.cocolog-nifty.com/blog/ を開始した。 

 ここには講演の予定や過去の実績、情報やオピニオンを載せ、将来はきちんとしたホームページにしたい。講演者から提供されたりアカデミー独自に収集した資料(たとえば封鎖されたブログ掲載の資料や情報公開で入手した資料など)も掲載するが、資料をすべて読めるのは会員のみにする予定だ。一般の記事は誰でも読める。

■月刊「改造」という声も・・

 5月中旬に東京滝野川の事務所で行われた打ち合わせで、この通信を近い将来は月刊誌化したいと私は提案し、たとえば「改造」あるいは「もうひとつの日本」というような雑誌名にしたいと話した。

 これを聞いたスタッフは唖然としていた。というより笑っていた。なにしろ、あの「改造」である。実は会報の題として「もうひとつの日本」を考えていたのだが、とっさに「改造」という言葉が口から出てしまったことに私自身驚いた。

 無謀な思いつきかもしれないが、まったく実現不可能とも言い切れない。かつての総合月刊誌よりは庶民的でレトロな“運動系総合月刊誌”をイメージしている。

 今は、月々の講演会を確実に実行し、記録を会報紙に残し、その他の情報や記事も取り込む。基軸は「宣言文」に恥じない活動を続けていくことだと考えている。そして会員(読者)が千人に達したときに、具体的な計画作成に着手できるのではないかと考えている。

■会員(読者)募集

「草の実アカデミー通信」毎月発行A4判(4ページ6ページ)

会員には「草の実アカデミー通信」を年間12冊お届けする。また当会主催の月一回のセミナーや講演会は、参加費無料(共催・後援は別)。

申込方法 メールもしくはファックスにお問い合わせください。

fax 03-3916-2676  MAIL kusanomi@notnet.jp

 上記にお問い合わせくださるか、あるいは直接下記に振り込み「会員」と通信欄にお書きください。

振込先 郵便振替口座 00110-1-466358

     「草の実アカデミー」

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