警察の腐敗描いた映画『ポチの告白』NYで上映
警察に対するおべんちゃらばかり言っている小説やテレビが氾濫(つまり実態を世間に伝えていない)するなかで、いい警察官がひとりも出てこない映画『ポチの告白』が、じわり、じわりと広がっている。関連本もできているので合わせて紹介しよう。
どこかで、この映画を「黒澤明を超えた」と指摘している評論を読んだ。詳しくは忘れたが、その評論のポイントは、黒澤の『悪い奴ほどよく眠る』と比較して、この黒澤映画は具体性がないのに対し、『ポチの告白』は具体的な事件や人物を出している、というものだった。
私は両方の作品を観ているが、たしかに具体的な内容と言う意味では「ポチ」のほうが圧巻である。
実際、映画の下敷きになったエピソードは、実際に起きた出来事だ。それを映画化エンターテイメント化している。上映時間は長いが、その長さをまったく感じなかった。
その『ポチの告白が』ニューヨークで上映され、東京でもリバイバル上映されるという。
http://www.japansociety.org/japancuts
■関連本「報道されない警察とマスコミの腐敗」は必読書
この映画の原案を担当したジャーナリストの寺澤有氏によるインタビュー(対談に近い)集だ。
いずれも警察に係る人物であり、顔出し、実名出しで話の中身が具体的で現場感がある。これは迫力がある。ぜひ一読をお勧めしたい。
『報道されない警察とマスコミの腐敗
映画『ポチの告白』が暴いたもの』
(著/寺澤有 インシデンツ出版) 1200円+税
ブログ「インシデンツ」に購入方法が書いてあります。↓
http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/
映画『ポチの告白』もお忘れなく。
http://www.pochi-movie.com/
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