都立3小児病院廃止に反対
都立の3小児病院廃止条例が都議会で可決された3月27日、反対する市民らが都庁前で抗議集会を開いた。
昨年(2008年)10月、墨東病院で妊婦死亡問題がクローズアップされたが、東京でも医療サービス低下が加速している。こうした状況で都議会は、都立3小児病院廃止条例を可決した(賛成=自民・公明)。
今回廃止が決まった3小児病院は評価の高い病院だった。
八王子小児病院は、新生児医療施設として知られ、夜間や休日に3人の専門医が常駐している。清瀬小児病院は小児医療の拠点であり、重い腎臓病を抱える小児に対応することで世界的にも知られるという。三つ目の梅ケ丘病院は、日本で唯一の小児精神専門病院だ。
本会議で廃止条例が可決される直前、医師や医療労働者、地域住民などが都庁前で座り込みの抗議を行った。ダウン症の子供をもつ62歳の女性は、かつてを振り返り「ダウン症の子が生まれただけで死のうかというくらい悩みます。そういう子を1時間かけて病院に連れて行くだけで大変。そのうえ、病院を廃止するなど考えられない」と切実に訴えた。
また「今日が終わりじゃない。小児病院廃止条例を廃止する条例を7月の都議選の争点にすべきだ」という参加者の意見が相次いでいだ。
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