東京都「治安警察条例」(街頭パフォーマンス規制条例)の危険
いま、東京都は、街頭における言論表現活動の規制を、実質的に警察に白紙委任する条例をつくろうとしている。「安全・安心まちづくり条例」の「改正」がそれだ。年度末3月末で大量の失業者が街にあふれる。こうした人々の街頭行動を恐れ、無理やり4月1日から施行させようとしているのだ。
ポイントだけ記しておく。
1) 「繁華街等」の「来訪者」に事実上の秩序を守るなどの義務を課す。しかし、「繁華街」の定義がまったく条文にない。さらに「来訪者」の定義もない。事実上、決めるのは警察だから、すべての人が対象にされる恐れは十分ある。
2)知事と公安委員会が作成する「指針」というものが、条例改定の核になる。これは、警視庁が「指針」を作成することと同じだ。しかも「指針」には、選挙で選ばれた都議会議員が一切関与できない。つまり、警察への白紙委任条だ。
3)普通、憲法→国際条約→法律→条例→指針その他・・。というように上位~下位の順番になっている。ところが今回の条例改定案では、下位の「指針が」上位であるはずの条例より上にきている。無法国家になってしまう。
3)街頭におけるパフォーマンス等を取り締まり対象にすると明記されている。つまり表現活動全般が規制される。シール投票、リレートーク、音楽、ビラまき、音楽をつかったデモ、普通のでも、演説、ビラまき・・。全部規制される恐れがある。
4)支配層の恐怖感。これがある。貧困層・失業者などは生きるために必死だ。そして反政府運動も起きる。大規模な街頭集会や街頭デモが起きることへの権力者の恐怖によってだされた条例改悪案である。
【日程】
3月17日、18日 総務委員会で審議
3月27日 本会議採決
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/outline/audience.html
本日(3月17日)昼11時30分ころから東京都庁前広場で抗議集会がある。おそらく3月18日もあるはず。
- 本会議の傍聴のお問い合わせは
- 議会局総務課
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