麻生首相邸「お宅拝見ツアー」で3人逮捕
2008年10月26日、東京澁谷にある麻生太郎首相の邸宅を見学するツアーで、道を歩いていた3人が、公務執行妨害などの容疑で逮捕された。翌日の記者会見でそのときの模様が上映されたが、まったく一方的な逮捕だった。にもかかわらずマスコミは、公安警察の一方的な発表をつたえる虚偽報道をおこなった。相変わらずフジテレビはひどい。
◇お宅拝見ツアーをやられると困る
記者会見があったので出席した。この件については、短い記事を「週刊金曜日」に書いたので、10月31日発売号をご覧ください。
要は、権力側があせっているのである。かつての左翼運動のようなスタイルではなく、渋谷の繁華街を「麻生さんのおうちを見に行きましょう」と言って歩いていかれたら困る、ということである。
今回の逮捕とその報道をみて、相も変わらずマスコミは警察情報をうのみにして虚偽報道を繰り返している。誤報ではなく「虚偽」なのがポイントだ。
実は、現場にはマスコミの何社か来ていて、事実を見ている。ただ歩道を歩いていて、とつぜん先頭の若者に公安刑事がそっと近づき、いきなり逮捕。歩いていてそういうことをされるのだから、逮捕を逃れようとするのは当たり前である。
◇フジテレビの犯罪を何とか阻止できないか
ところが、報道では警察の警告を無視したとか、参加者が暴れて暴力をふるったことにされている。現場を見ていながら、警察の発表をそのままタレ流す。とりわけ、フジテレビは話にならない。
このテレビ局は、何のスクープもできず、やることといえば、公安警察とタイアップして公安事件を映像で流すのが得意わざである。たとえば、学生が学内でビラまきをしているところに100人以上の刑事たちが突入し逮捕する。そこに待ち構えているのはフジテレビのカメラ。
反G8サミット運動が行われていたときは、サミット反対を訴える党派の家宅捜索。機動隊が建物の扉をエンジンカッターで破壊するときには、またまたフジテレビのカメラがある。こういう風景を流せば、サミットに反対する人たちは過激派だとレッテルを貼ることができる。
普通、私のようにメディアの片隅で働いている人は、直接メディア批判をしないのが普通だ。”お上品”な言論人たちは、言論のことは言論で、取材と実績で対抗などと言っている。私は思うが、フジテレビはいらない、とはっきり言うべきだ。そのほうが世の中が少しでもよくなるだろう。
関連動画
http://jp.youtube.com/watch?v=VukCiIa0BDc
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フジテレビのニュース動画はこちら
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