11月15日 海上自衛隊リンチ殺人事件と佐藤正久政治献金
海上自衛隊で特殊部隊の訓練中、15人を相手に格闘訓練をされた隊員が死亡した。海上自衛隊は当初、一人を相手にしていたと虚偽の発表を行い、しばらく訂正しなかった。殊部隊養成課程を辞める隊員に対する“はなむけ”だと説明されている。これは相撲の時津風部屋の“かわいがり”と同様ではないのか。全国各地の自衛隊施設内で暴行が万延し重傷者や自殺者を出している事実を考慮すれば、海自の説明を額面通りには受け取れない。
特殊部隊の格闘訓練だから、本当に殺しあいをすることを想定しているはずである。殺された隊員は、3人目くらいでへとへとになり、あとは棒立ちだったという。つまり、ふらふらして呆然としている人間にたいして残りの12人が殴るけるしたわけだ。サンドバッグ状態。
仲間をリンチで殺す自衛隊に、国民を守る気などさらさらないだろう。しかも相も変らぬ隠ぺい。実際、防衛省(当時は防衛庁)は、1981年の防衛白書で、第二次大戦敗北以後、はじめて武力組織が何を守るのかに言及した。それによると自衛隊が守るのは「国家体制」であると明記されている。
国家体制とは人為的につくられた統治機構・支配体制のことだ。国民・人民を守ることなど二の次である。
一方、自衛隊の元イラク派遣隊長の佐藤正久参議院議員(自民)の政治資金管理団体に対し、田母神(たもがみ)俊雄・空幕長や折木(おりき)良一・陸幕長ら少なくとも幹部自衛官7名が政治献金していた事実も明らかになった。(マイニュースジャパン記事)
武力組織のトップによる政治的行為であり、政治的中立を求めた国家公務員法や隊員の政治的行為を厳しく制限した自衛隊法にも違反している可能性がある。検討が必要だ。
仮に法的に問題をクリアしたとしても、軍(自衛隊)が組織的に自民党と佐藤正久氏を支援し、選挙活動も行っていたことは事実だし、自衛隊制服組が政治介入しようとしている疑念はぬぐい去れない。
危険な組織になっている自衛隊は、いまどうなっているのか。『自衛隊員が死んでいく』(花伝社)著者の三宅勝久氏(ジャーナリスト)が語る。
◇11月15日 緊急集会 第4回「草の実アカデミー」講演会
危ない自衛隊自衛隊の集団暴行死
かわいがり&はなむけ
佐藤正久氏への政治献金
基調報告 三宅勝久氏(ジャーナリスト)
テーマ “かわいがり”と“はなむけ”そして佐藤正久氏への政治献金
発言 法律家やジャーナリストら各界からの発言(予定)
日時 2008年11月15日(土) 昼1時10分開場 1時30分開始
場所 東京都渋谷区「穏田区民会館」
渋谷区神宮前 6-31-5 電話:03-3407-1807
交通 JR 原宿 6分 東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 徒歩2分
主催 草の実アカデミー
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