スピリチャルブームの問題点 7月10日講演
オーラの泉・江原啓之・美輪明宏によって、空前のスピリチャル・ブームだ。なぜこれだけ流行るのか、どんな社会的影響があるのか、そのことに私は興味がある。7月10日午後6時30分(開場6時)から「スピリチャル・ブームの問題点」という講演会がある。
主催は「市民連帯」。小選挙区二大政党制に反対する市民団体だが、いろいろな話題を話し合うミニ講演会「CSひろば」を続けている。今回はその第六回にあたる。
世の中のいろいろな問題を考えたり行動したりするとき、二つのことを考慮するのが大切だと私は日ごろから思っている。
(1)情緒・感情・感性・目で見えないもの・科学で説明できないもの。
(2)論理・科学・合理・目で見えるもの・科学で説明できるもの。
この二つバランスを極端に欠くと、反動は大きくなる。たとえば、ここ10年近く続いている成果主義・規制緩和・自由化・民営化、という新自由主義は、完全に(2)のカテゴリーに入る。わかりやすくいえば、経済も社会も政治も、強制的にアメリカ型にされている。
その反動として、反貧困を訴えて現状を批判し改革しようというプレカリアート運動や労働運動がさかんになりつつある。これが一つの対抗のあり方だが、こうした具体的行動をしない人たちの多くが、スピリチャリズムなどによって癒しを得ている。ありは「千の風にのって」という歌がヒットしている。あれはスピリチャリズムだ。
私個人はどうかと言えば、スピリチャル的なるもの(目に見えないものと非合理的なものという意味)と、具体的に現状を改革しようとする行動の両方に影響されている。
個人の癒しは大切だが、社会の矛盾から目をそらしたり、責任者追及がないがしろにされる恐れがスピリチャリズムにある。私はそう思っている
●日 時: 7月10日(木) 午後6時30分(午後6時開場)
●テーマ: スピリチュアル・ブームの問題点
●会 場: 文京区民センター(地下鉄・後楽園駅・春日駅)
●話題提供: 平岡厚さん(杏林大学教授)
●参加費: 500円 主催の「市民連帯」ホームページ
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