「暴走する下関市教育長」への抗議
山口県下関市の教育長の嶋倉剛氏が、朝鮮に対する植民地支配は歴史的事実に反する、などと発言した。彼のような人物によって、日本と日本人の評判をおとしめている。これに対して509人が連盟で抗議文を送り、何人かが教育委員会を訪ねた。そのときの様子が送られてきたのでここに掲載する。
全国の賛同者のみなさま
7月14日、私たちと共に、いち早く6月30日
に抗議の申し入れをした「教育に関心を持つ下関市民有志」の会 2団体合同で市教委に行ってきました。
相変わらず、嶋倉教育長は<穴熊>を決め込み、出てこようとはしま
せん。
対応する教育政策課課長に対し、強く抗議をしたところ、ようやく奥
から教育次長二名が出てきました。「なぜ最初から出てこない」という市民の声に、「奥でちよっと打ち合わせをしていた」という回答に市民も呆れてしまいました。
教育長をはじめ、次長たちも今回の事態に対しこの程度の認識でいる
訳です。
全国から集まった509の連名の申入書を朗読し、教育長に対してしっかり読んで返答するよう、厳重に注意しました。
集まった市民からは、「出てきて対応するまで、何度でも来る」「主権者である市民に向き合いなさい」 「どこを向いて言い訳を繰り返しているのか」「時間が経てばうやむやになると思ったら大間違い」 「下関の民度が低いという恥は漱がなくてはらない」 と非難が集中しました。
中には「市役所に下がっている懸垂幕には何て書いてありますか?」
という問いかけもありました。下関市役所の正面にある懸垂幕には「ふれあいと対話が築く明るい社会」 と書いてあります。
「教育長はなぜ市民と、<対話>しないのですか?」という訴えに、絶
句するしかない教育次長や職員。
実態はお粗末なこの有様です。
次に市長室に移動して、江島市長は任命権者の責任を取る旨、申し入
れをしました。
両者対し、三日以内に回答を求めました。
<妄言>吐いた教育長も、それを擁護する市長も「確信的」に行って
いるので、なかなか簡単に責任を取らないだろうと思いますが、「次の
一手」を他団体と模索しながら運動を継続したいと思います。
以下、提出した文書です。
嶋倉剛教育長の「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」という発言
の撤回・謝罪と辞任を要求する申し入れ
下関市教育長
嶋倉 剛 様
2008年7月14日
全国509の賛同人
下関の行動と言葉をつなぐ『海』編集委員会
このたびの嶋倉教育長の「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」
という妄言に、私たちは怒りをもって抗議します。正しい歴史認識を欠
いた今回の発言は絶対に許しません。
日本による朝鮮の植民地統治は疑う余地もない歴史的事実であり、日
本政府もこれを認め、歴代の首相も謝罪の言葉を述べています。ゆえ
に、下関に住む小・中学生も「植民地」であったことを明記した歴史教
科書で学んでいるのです。
戦前から朝鮮半島と深い関係にある下関市を顧みる時、あなたの発言
は長い間の市民各層によるさまざまな交流と和解、そして友好と平和な
未来への取り組みを踏みにじりました。
また、韓国の釜山市と姉妹友好都市協定を結び、国際友好の施策を
とってきた歴代の市長、市議会や市行政当局の努力を水泡に帰させるも
のです。
あなたは7月8日、市教育委員会の定例会で「大変なご迷惑を かけた。」と述べ、9日には下関市議会の関谷博議長あてに書面を提出し同じ主旨の発言をしました。
いったい、どちらの方向を見て釈明をされているのでしょうか?あな
たの発言によって下関市民をはじめ全国の個人、団体から多くの抗議が
寄せられている中、その方々に真摯に向き合い、説明と謝罪がなぜでき
ないのでしょうか?
あなたは「いかなる個人・団体とも面談はしない 」という主 旨の発言をしていますが、公務員として最低の義務である説明責任を放棄した対応であり、主権者である市民を愚弄するものです。
子どもを育む者は、大切な躾として「過ちは素直に相手にお詫びす
る」ことを教えますが、あなた自身その躾がまったくできておりませ
ん。
未だ発言の撤回も、公の謝罪もなされておらず、発言の説明をも拒み
続ける人物が、大切な子どもたちの教育行政のトップにいるという不幸
を、私たちは断じて容認できるものではありません。
以下、全国の賛同人の連名と抗議の声を添えて、発言の撤回と謝罪、
ならびに辞任の要求を申し入れます。
1,あなたの「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」という発言は、
いかなる歴史認識から発言したのか明確に説明すること。
2,日本の朝鮮植民地統治は史実であり、あなたが教育行政をする、下関
市の小・中学校で使われている教科書にも「植民地統治」であったと書
かれています。
従って、早々に発言を撤回し、発言により傷つけられた北朝鮮と韓国
の人々、そして全国の市民に謝罪をすること。
3,あなたの「政府見解に従うというコメントが回答。他の賛否いずれの
個人・団体にも、同じ回答である。 従って、いかなる個人・団体とも
面談はしない 」という主旨の発言は、公務員として最低の義務である
説明責任を放棄した対応であり、断じて認めるわけにはいきません。
自分の発言には責任を持って市民と面談し、きちんと説明をするこ
と。
4,あなたは「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」と二度も発言
し、併せて「日韓併合は対等」と発言しました。後になって「政府見解
を尊重する」と述べていますが、未だその発言の撤回も、謝罪もなく、
かつまた説明責任をも放棄しています。
そのような人物が、下関で育っていく子どもたちの教育に携わること
自体異常であり、教育長という職に不可欠な資格をまったく欠落してい
ると断ぜざるを得ません。
従って直ちに辞職することを要求します。
この文のタイトルに「暴走する下関教育長」と「」カギカッコをつけた。でないと、暴走しているのが抗議活動ととられかねないからだ(不笑)。コメントの書き込みで教えられた(08年8月2日訂正)
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