世界最終戦争~食糧の問題から
昨日(08年6月22日)、市民連帯主催の「食の安全とライフスタイル」というイベントに行ってきた。日本のコメや世界の食糧事情に関連するDVD4本を観て語り合った。店からバターが消え、食品の値上げラッシュに苦しめられる私たちの生活を思いながらビデオを観ていたら、私の頭には、「世界最終戦争」という言葉が浮かんできた。
その戦争とは、市場原理主義者(新自由主義者)とそれ以外の圧倒的多数の人との闘争だ。 言い換えると「暴力資本主義VS修正資本主義&社会主義連合」
世界的な食糧高騰が大問題になっている。本来食糧とされる穀物がバイオ燃料に使われたり、日本の稲作も野菜も壊滅状態になり・・と問題は山積みだ。
安全でおいしい地元産の農産物を食べられなくなった元凶は、自由貿易・自由競争。私から言わせれば、バカが唱える論理に世界の農林水産業と消費者がからめとられてしまっているからだ。
農産物を工業製品とまったく同じに、自由競争や自由貿易で流通させるのは、間違いだ。一部の多国籍企業がボロ儲けするだけで多数の人は貧困化し、まともな農業は破壊される。
NPO法人アジア太平洋資料センターで、すぐれた食糧関連ビデオを販売している。
日本だけをとっても、市場主義を導入したら、日本そのものが壊滅するのではないかと私は考えているくらいだ。家族関係が崩れ地域社会が崩壊し、農村地帯にあった先祖代代の墓も維持できず、水田や里山という風景が破壊され、祭りの様子もかわり・・・。
◇右翼の諸君はどうするのか?
いまグローバリズム・市場原理主義に対する反対運動が世界的に高まっている。日本国内でもG8サミット関連の催しが現在すすんでおり、クライマックスは7月の北海道洞爺湖サミットになる。日本国内の貧困問題などで、市場原理主義が元凶であるとの認識が強まる一方だが、食糧問題をみると、もっとはっきりと構造がわかる。私たちの暮らしを脅かしているのは、市場原理主義者と多国籍企業の傀儡である列強政府であることは明々白々だ。
これに対して反対運動が起き、警察は弾圧している。その様子はこのブログでも近く公開する。また、一部は「週刊金曜日」の6月27日号か7月4日号に掲載する予定だ。いま抵抗しているのは、左翼と中間派だけで、右翼はほとんどサミットに対して批判行動をとっていない。
昨日みた一連の食糧関連ビデオをみて、右翼の諸君は何もしないのか、と疑問に思った。水の張られた水田、夕日の下の棚田、秋の稲穂、手入れされた里山の山桜。このような風景をみて育つ心情・人間が日本からどんどん消されていくのである。
それを進める列強政府=G8、多国籍企業、とりわけアメリカ政府の傀儡である自民党政権に対して何もしない右翼。美しい日本を壊されたくないと思ったら、6月29日に行われる反サミット集会にでも出てみたらどうだろうか。
1時からNHKホールの裏で集会とデモ。また2時30分からは新宿西口の柏木公園でサミット反対の集会とデモがある。
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