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2008年5月 2日 (金)

映画「靖国」を見に行こう

 自民党の稲田朋美衆院議員や有村治子参院議員らによる政治介入(事前検閲と出演者への圧力)で予定どおりに上映ができなくなったドキュメンタリー映画『靖国YASUKUNI』(イ・リン監督)が、ついに公開される。

 「週刊金曜日」4月25日号のアンテナ欄に書いた記事を一部改稿。

 本誌前号で報じたとおり、四月一〇日の緊急会見で、監督本人のほか、ジャーナリスト、映画関係者ら多数が抗議の声を上げた。とくに有村議員が、映画の出演者の刀匠・刈谷直治さんに接触したことが圧力である、と強い批判の声があがった。

 この会見と前後して、言論表現の自由の危機を訴える人々が様々な動きを始めた。 一四日には、日本ジャーナリスト会議と日本マスコミ文化情報労組会議の共催でシンポジウムが開かれた。

 出席した田島泰彦上智大教授は、自民党議員などの公権力が介入したことの重さを強調。森達也氏(ドキュメンタリー作家)は、出演者の刀匠・刈谷さんの映像削除に関して、ドキュメンタリーだけでなく映像メディア全体の問題だと語った。

また、右翼活動家を集めての上映会も一八日に都内で開催された。その結果、右翼活動家の間でも映画の評価が分かれ、「反日だ」とする人もあれば、中立的だ、この映画を上映して観客に批判されたほうがいい、というような意見もあったという。

 

今回の上映中止事件は、まさに民主主義の根幹に関わり、言論表現の自由の危機だ。しかし大切なのは、このような危機に対してさまざまな人が動き始め、議論が起こり、結果的に当初より多い二三館(4月21日現在)で上映が決定されたことだ。

そして、5月3日から9日まで「渋谷シネ・アミューズ」をはじめとして全国各地で上映が始まる。

配給を担当するアルゴ・ピクチャーズによれば、東京の観客動員数を観て上映日と期間を決めようと様子みの映画館も多いという。

どれだけ観客を動員できるかが、言論表現の自由や日本社会にとって重要になるだろう。

「週刊金曜日」http://kinyobi.co.jp/recent

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