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2008年3月27日 (木)

ある在日チェチェン人青年の死

 クルド人難民に朗報がもとらされたが、同じ頃、日本で難民認定をしていたチェチェン青年が病気でなくなった。これまで伝えてこなかったのは、申請中であったことと本人やその周辺の意向もあったからである。

 病室でずっと看病し面倒をみていた人が、つぎの文章(一部を林が書き換えています)を書いた。彼を故郷に埋葬するために募金を始めました。可能なかたお願いします。

 2008年3月21日、チェチェン難民の青年、(28歳=以前は実名を書きましたが、遺族の強い要望で匿名に変更しました)が新浦安の順天堂病院で亡くなりました。

 彼が、いわれなき迫害に耐えかねてロシアのブリヤート共和国から日本にやって来たのは、2005年の11月のことでした。

 それから約3年後、彼は病気に侵され、日本で難民認定を得ることもなく、ロシアにいる家族と再会することもなく、死んでいきました。

 今、私の手元にある彼の遺品は、煙草と、ライターと、吸殻の入った携帯用の灰皿です。

「(ニコチンが)6ミリから3ミリになった」と病室で笑っていたのが、いつのことだったかは思い出せません。

「家族が心配するから電話はしない」と、強がっていたことも。

 本当に死ぬまでバカな奴だったと思います。でも、彼だって、死ぬために、日本に来たわけではありません。

 医師は、彼の病気が何であったのかを最後まで診断することができませんでした。私たちは、彼が難民であるということを、最後まで政府に認めさせることができませんでた。あるいは、日本で生きていくための強い意志を彼に与えることも。

 私は、日本人の彼女がいても少しもうまくならなかった彼の日本語に、病気の語彙ばかりが増えていくのを、ただ見ていることしかできませんでした。

 最初に肝臓が、次に腎臓が、そして肺が、心臓が、壊されていくのを、彼の体につながる管の数が増えていくのを、ずっと見ていることしかできませんでした。

 彼が亡くなる前日に、言葉を交わさずに会話をしました。
瞬きさえ思い通りにならなくなっても、人間は眼球を動かせることを、そして涙を流せることを、初めて知りました。

 だから、質問をして、YESのときは眼を左右に動かて・・・。

 今、私たちは、彼の遺体をロシアにいる家族のもとに届けたいと思っています。けれど、そのためには、どうしても緊急にお金が必要です。

 どうか、彼を遺族に届け、チェチェンに葬るために、あなたの力を貸していただけないでしょうか。3月31日(月)までに、あと32万円が集まれば、それが可能です。(注;その後の話し合いで一週間待ってもらえることになりました。4月2日更新)

 彼を生かすための寄付を募らなかった私たちが、彼を葬るための寄付を集めることは、非難されて当然なのかもしれません。でも、どうか、お願いをさせてください。

 私たちは、せめて彼をチェチェンに葬りたいと思います。

2008年3月26日  以上 呼びかけ文

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 以下は、私(林)の文章です。

 これまでの入院治療費 約300万円。

 遺体関係および移動代 約100万円。(3月31日=月)までに前金の40万円を支払わなければなりません。一週間期限が延びました(4月2日更新)。

 いま8万円あるので緊急に32万円が必要です。

 それさえあれば、彼を故郷に送ることができ、あとは、葬儀会社との交渉によって、分割払が可能です。協力いただける方下記へ寄付をお願いいたします。お名前とメールアドレスを教えていただければ、会計報告をいたします。

林克明

hayashi(at)arekore.co.jp

郵便振替口座名称:チェチェン連絡会議 00180-6-261048

(通信欄に「ラマザン」とご記入ください)

銀行口座:三井住友銀行 溝ノ口支店 (普) 2835929 チェチェンニュース編集室

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◇おかげさまで寄付金があつまり、遺族がモスクワまできて遺体を受け取り、その後チェチェンに運ばれて埋葬されました。ご協力くださった方ありがとうございました。(2008年5月2日更新)

 http://chechennews.org/dl/20080404accounts.pdf (会計報告)

■ハッサン・バイエフ医師送別および、チェチェン人青年ラマザン追悼集会

 3月30日日曜、東京・文京区の文京区民センターにて、集会を開催します。もともとこの会は、バイエフ医師の歓送パーティーとして企画されていたのですが、チェチェン人青年ラマザンさんの死という事件があり、急遽、二つを兼ねて開催することになりました。

 バイエフ医師もまた、千葉の病院に入院していたラマザンさんを見舞い、思いもかけない病の進行の早さ目の当たりにして、とても心配していました。

 全国ツアーの成功は、より多くの人にチェチェンを知ってもらうという目的を果たしたと思います。これを祝いつつも、チェチェン戦争によって日本に逃れてきた難民の青年が客死したことを、私たちは長く記憶にとどめておく必要があると思います。

 どうかご参加をお願いします。

  日時:3月30日(日) 13:30-16:30 会場:文京区民センター3C
  会費:2,000円(立食形式・飲食物の持ち込み歓迎)
  事前予約の必要はありません。
  会場地図:http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
  主催:ハッサン・バイエフを呼ぶ会/チェチェン連絡会議

  連絡先:baiev(at)zau.att.ne.jp または clc(at)chechennews.org

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受信: 2008年4月11日 (金) 23時45分

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