現職幹部自衛官が「9条ネット」に支持メール
現職の幹部自衛官が、9条ネット全国比例区から立候補している天木直人氏へ支持表明のメールが送られてきたという。同団体のメールマガジンが明らかにした。
それによると、メールを送った現職幹部自衛官は、日本国憲法9条改正に反対であること。純粋に国を守り公に奉仕するために自分はこの職業に就いた、という趣旨を書いている。
そして、「いかに米軍に組み込まれているかというある経験をしてから考えが変わりました。日本防衛の戦いであれば身を捧げることが出来ますが、アメリカの戦争に国を巻き込みたくはありません」。
きわめてまっとうであり、現実を見ている人物ではないだろうか。しかも自衛隊の内部にいるため、「ある経験」というのは重大な事実なのであろう。
そして、現職自衛官という地位にある人物が、このようなメールを送ってくるということは、いまの現状に危機意識があり、なおかつ勇気がいる。
なぜなら、いま自衛隊は、組織を挙げて、憲法「改正」をとなえる佐藤正久候補(元一等陸佐・自民比例区)を応援している。
事実上の”事前運動”である「講話」を日本各地の自衛隊施設で佐藤候補はしてきたし、最近では「自衛官募集」のポスターがはがされて、代わりに佐藤氏のポスターが貼られていると私の知人が知らせてくれた。
とくに後者の防衛省・自衛隊のポスター掲示場所に特定政党の候補ポスターを貼ることは自衛隊法違反、公職選挙法違反の疑いもあるのではないか。
このような自衛隊内の状況と空気の中で、現職の幹部自衛官が憲法9条改定に反対し、9条を死守するという「9条ネット」に支援メールが送られてきたのである。
この事実は重いと思う。
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