安倍首相は逃げている
今日(7月12日)の東京新聞では、昨日の党首討論について安倍首相が小沢民主党党首に対し、攻撃的で攻めの姿勢だったような見出しがついていた。私は、テレビを見ていたが、そうは思わなかった。
それどころか、野党党首からの質問にまともに答えられず、逃げてばかりいた。
◇選挙後に消費税を上げるのか?
たとえば、共産党の志位和夫委員長が消費税について聞いたときのことだ。数日前にテレビ出演した安倍首相は、消費税を必ずしも上げるとは限らない上げない可能性もある、という趣旨の発言をした。
それに対して志位委員長は、「それでは上げる可能性もあるのか」と問い、つづけて「消費税問題を争点にするのかしないのか」と迫った。
これに対して安倍首相は明確に答えられず、はぐらかしていただけであった。これまでの経緯を見ても、最初に消費税を導入するときも選挙のテーマにせず、税率を3㌫から5㌫にあげるときも選挙民に問わなかった。
つまり、選挙中は増税を隠し、選挙が終わったら増税を強行してきたのである。
参院選で自民党が負けなかった場合、もちろん消費税が増税される可能性が高い。そうなったら私などは、とても生活できない。私ばかりではないだろう。年収200万円以下が5人に1人を占めるいま、庶民の生活にとって大打撃になるだろう。
◇参議院を軽視
また国民新党の綿貫民輔代表が、05年の郵政選挙で参議院を軽視したことについて問いただした。つまり、衆議院で郵政民営化法案が可決されて参議院に送られてきた。ここで否決されたのだから、もう一度衆議院で審議すべきところを、いきなり小泉前首相は解散してしまったことだ。
この綿貫氏の質問に対して、笑いながら「私の政権ではそういうことはないと思う」などとふざけながら答えていた。これでは、そのときの状況や法案によって参議院を重視したり、軽視することになるではないか。
◇生活の苦しさがまるでわかっていない
社民党の福島みずほ党首は、派遣労働・非正規雇用が拡大していることに関して、社民党の政策として製造業について派遣を禁止すべきだと述べ、そのことについてどう思っているか安倍首相に聞いた。
なにを答えるかと思えば、雇用を60万人増やした、失業者が減った・・そうだ。失業は免れてたとしても、長時間労働で過労状態になり、まともに家庭生活を送れない人もいる。競争社会(実は恵まれた人が一人勝ちできること)によって、多くの人はへとへとなのだ。
一方、マンガ喫茶で寝泊まりする人、まともに働いても生活保護レベルの収入しか得られないワーキングプアー増大をどう考えているのか。
やはり安倍マリー・アントワネットだけのことはある。「明日食べるパンがないの? パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」・・・。どこまで行ってもマリー・アントワネットなのである。
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