野党の審議拒否は正しい
厚生労働大臣の「不適切発言」が話題を呼んでいる。これに対して野党が審議拒否をした。大臣の発言を批判するとともに、野党の審議拒否を批判する世論があるが、それはおかしい。
相次ぐ閣僚の不祥事を見ていると、与党(とくに自民党)政治家が、完全に国民をナメ切っているのがわかる。とくに小泉政権誕生以降は、どんなデタラメな政策を遂行しても、ふざけた発言をしても国民は許してきた。マスコミが批判しなかったことが大きい。
だから、閣僚や自民党のおぼっちゃま議員は、何をしても何を言っても「大丈夫だろう」とたかをくくっているのである。
彼らをのさばらせている原因は、第一にマスコミ、第二に国民だ。女性を子どもを生む機械だという本音を口にしてしまった大臣を批判しながら、それに徹底的に批判しようという野党の足をひっぱる。
この態度こそ権力者をのさばらせる元凶なのではないか。アメリカの命令に従って市場原理主義を推進させて、格差社会を拡大させた小泉政権を国民が支持したことに対し「国民こそ真の敵」だと藤原正彦氏が「スーパーモーニング」(テレビ朝日)で語っていた。
この点については、彼に賛同する。
野党の審議拒否は正しい。
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