テレビを見ない運動
安倍晋三・新自民党総裁が誕生した。本日(9月21日)のワイドショーでも、さっそく安倍氏の大宣伝がはじまっている。この人物の政治姿勢・政治責任・政策などは、もちろん取り上げない。
たまたま見たテレビ朝日の『スーパーモーニング』は、安倍氏の昔の写真を見せてひたすら宣伝につとめるのみだった。
スタジオには、安倍氏の家庭教師をしていた共謀罪推進議員 平沢勝栄氏(自民)が登場し、昔話に花を咲かせていた。
安倍晋三という人物の人柄や人間としての質は知らない。が、少なくとも政治家として国民に与える害悪ははかりしれない。
先の大戦を(対米英欄戦争などは別として)侵略戦争と批判せず、日本の責任を認めないことが根本的にダメな理由だ。小泉首相も納得のいかない政策を遂行し、国民をバカにした言動はあった。しかし、靖国神社に祀られているA級戦犯(私の言葉では戦争遂行責任者)に関しては、戦犯であることを認めているし、侵略を批判した「村山談話」を支持している。
これに対し、安倍新総裁は、戦後日本の出発点であるこれらの責任を無視し、かつての大日本帝国を懐かしんでいるのは明白だ。
民主国家の基盤を揺るがそうとしている人物に対して、テレビは批判しない。
ならば、テレビを見ない運動を広範な人びとに呼びかけるしかないのではないか。もちろん中にはすぐれた番組もあるから取捨選択し、それでも一日平均のテレビ視聴時間を最大1時間にしよう、と呼びかけたい。
とくに、自宅に長時間滞在するひとにテレビを捨てほかのことをしようと、呼びかけたい。
そうすれば、少なくとも、社会に害悪が蔓延することを減らせるだろう。
| 固定リンク
最近のコメント