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2006年6月 7日 (水)

6.15法政大1千人集会

 昨日、ビラを受け取った。「平林と小泉を倒せ! 法大から国会へデモやろう!」という大きな文字が躍っている。平林とは、平林法政大学総長のことである。  

【3.14法大弾圧とは・・】

 今年3月14日、法政大学構内の立て看板を撤去しろという大学当局に対し、反対活動をしてした学生29名全員が逮捕された。わずか29名の学生に対し警官200名が乱入したのだから尋常ではない。

 しかも学生3名に対して大学側が退学処分を決定した。明らかに不当ではないか。物言う学生を排除し、偏差値的に中の上でおとなしい学生(権力にとって、この手の人が最も好ましい)を作ろうというつもりなのか。

 今から目に見えているのは、「学生たちは、どうせ過激派なんだろ」という罵声が飛び交うことである。マスコミの主流派も、そのように扱うだろう。過激派だろうと何だろうと関係はない。言論思想の弾圧には変わりない。

 このところ、急激に言論・思想・表現活動に対する弾圧が強まっている。立川反戦ビラ弾圧、共産党員によるチラシ配布逮捕、小泉首相の訪沖縄反対ビラを貼っていて逮捕、沖縄の米軍基地前で抗議活動をした仏教僧侶逮捕・・。

 そして大学では、早稲田大学文学部でビラまきをした学生が逮捕されている。

【歴史の教訓を忘れるな】

 たまたま受け取った前述のビラには、戦前の法政大学における弾圧の歴史が記されている。哲学科教授の三木清、戸坂潤をはじめ、教授陣への迫害、軍

部の大学内への介入などの様子が書かれている。

 私はこれを読んで、戦前のある学生集会とデモを思い出した。

【昭和3年の暴圧反対学生大演説会】

 昭和3(1928)年3月15日、共産党員をはじめ労働運動家、社会運動家など約

1600名が特高警察に検挙され、残虐な拷問にさらされた。私が思うに、この3.15事件が戦争の始まりである。大規模な戦争反対派の弾圧なくして長期的な侵略戦争の遂行は不可能だからだ。だから15年戦争ではなく、「18年戦争」だと私は言っているくらいだ。

 圧迫は大学内にもおよび、社研の非合法化や弁論部への弾圧も拡がっていった。こうした恐怖政治のなかで学生たちは立ち上がったのである。

1928(昭和3)年12月1日、関東学生雄弁連盟は、東京本郷の仏教青年会館で「暴圧反対学生大演説会」を開催したのである。会場内に入りきれなかったという。

【靖国神社まで無届デモ】

 演説会では後の総理大臣・三木武夫らが登壇し弁論を開始したが、臨席した警察官は「弁士中止!」を何度も繰り返し、最終的には解散命令を出した。

 場外に出た学生たちは、会場に入りきれなかった群集と合流してデモ行進を始めた。本郷通りからお茶の水橋を渡り、明治大学前を通りかかるころには数千人の大規模デモに膨れ上がった。

 駿河台下で警官隊と衝突したものの、デモは右折して靖国神社前まで到達した。

【6・15集会】

 ●6月15日(木) 昼12時40分

●法政大学市谷キャンパス

 ●午後1時20分国会デモ出発

参考サイト http://hosei29.noblog.net

参考文献 「無名戦士の墓」(岡村親宜著 学習の友社)73~75ページ

 

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