アンチ共謀罪ガールズと証券業界
メイド服で共謀罪反対をとなえてビラをまく「アンチ共謀罪ガールズ」は、かなり知られているようだ。
これに関連して興味深いメールを送ってくれた。兜町すなわち証券業界の人が、彼女たちをどうみているか。小泉政権を支える人の頭の中身がどうなっているかよくわかるので、知人に許可をもらって転載します。
私・・知人 兜・・業界の人
兜:「ほら。この前の朝日に載っていた3人娘、あれ何ていったっけな?」
私:「アンチ★共謀罪ガールズですね」
兜:「そうそう、あれみんな可愛いね。うちの会社のOLなんぞとはえらい違いだ」
私:「そうでしょう」
兜:「しかしまあなんだな、あんな可愛い女の子たちが、ああいうこと(ビラ配りを
指すと思われる)をするとは世も末だな」
私:「へっ?」
兜:「だってそうだろ。共謀罪っていうのかな、それは小泉さんが進めている法律だろ。多少の問題はあったとしても大筋で間違いがあるわけないじゃないか」
私:「それはまたなぜ?」
兜:「(それには答えず)まあ、あの3人娘もさ、どうせ北朝鮮か共産党の命令でああいう格好をしてビラ配りをしているわけだろ。まっとうに生きてりゃウチの会社くらいには入れたかもしれん。あんな可愛い顔をして恐ろしいことだな」
私:「共謀罪法案に問題ありとする世論は、ひところに比べたらずっと大きくなっていますよ」
兜:「(またまた答えず)小泉さんはわかりやすいからな。可愛いお嬢さん方にも反対しやすいのかもしれん。まあ相場には今のところ何の影響もないがな。ただでさえ金利高、円高、原油高が進んでいるのに、これ以上小泉さんに心配かけるのはやめてほしいな。可愛いのに惜しいことだ」
以上の発言には、数々の問題がありますが、兜町というのは基本的にこういう空間です。
彼らにとって小泉政治というものは、外資系ファンド(を通じて取引する日本の機関投資家)のハゲタカ行為を合法化すべく便宜をはかってくれた「神」に等しい存在であり、擁護しすぎても足りないくらいの感覚なわけです。 そこには、共謀罪が成立した場合、彼らの日常業務が、証券取引法違反(証券会社の出すリポートはほぼすべて風説の流布や株価操縦にあたる)や詐欺(証券会社の対面取引はほぼ100%該当する)の共謀罪に問われる可能性が出てくるという危機感はありません。
これもまた、日本の体制派が持つ、救いがたい実態の一断面です。
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