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2006年5月12日 (金)

共謀罪強行採決、本日は回避

 本日5月12日(金)、衆院法務委員会で共謀罪の強行採決の恐れもあるため、国会前に駆けつけた。昼頃、本日の強行採決はないことが判明した。

 政府与党としては、教育基本法改悪の審議を進めるために、共謀罪を巡って国会が混乱することを避けようとしていると思われる。

 全体としては、1999年の「盗聴法」制定のときの国会の動きに似てきた。焦点のひとつは、国会の会期延長である。盗聴法のときは衆院で採決されてから反対運動が盛り上がり、延長国会の会期切れ直前に採決されてしまった。今度は、そうさせてはならない。

 ところで、共謀罪に反対するときに「相談しただけで罪になる」「話し合っただけで罪になる」というように表現される。それだけですむのだろうか。この法案の特徴は、実際に犯罪を犯さなくても「合意」したら逮捕できるのである。合意とは「目配せ」も含まれると法務省の役人が説明しているのだから、口にしなくても成立する。

 つまり、「心で思っただけで」罪になると言えるだろう。はっきり言ったほうがいい。

共謀罪は「ものを考えると罪になる」。

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共謀罪の委員会採決が風雲急を告げている! 先日、今国会での成立をあきらめたかのように思われた「国民投票法」の採決も再び取りざたされている。 教育基本法然り。 これらは全て日本国憲法改訂に向け、道を“浄める”ものです。 その道は、憲法改訂には間に合わない小泉純一郎の任期切れに向けての花道となるものでしょう。 この花道をはずして、小泉をずっこけさせなければなりません。 今が正念場のようです。 今年4月にPSE法案を事実上機能停止に追い込んだ実績の�... [続きを読む]

受信: 2006年5月12日 (金) 18時04分

» 永田町を1日かけめぐり [PEACE ON DAYS]
12日も法務委員会の傍聴へ行ってきた。 傍聴席は15人分しかないのに、警備員さんにお尋ねするとこの日の傍聴者は27名と、日ごと皆の関心が高まっているのがよく分かる。それに比べて、議員の数が少ない。どうしてなんやろうね。 民主党の河村たかしさんが独特の名古屋弁で、具体的なシチュエーションを例に質疑された。こういうのは分かりやすいので、とても助かる。 歴史的な建物が耐震性の検査にもひっかからないのに取り壊される、その反対運動として、座り込みをする。これは威力業務妨害罪になり、その計画段階では共... [続きを読む]

受信: 2006年5月14日 (日) 04時16分

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刑法に共謀罪が新設される。 この流れはもう、決まったものと言ってよいが、最期に向けて「市民」達は諦めずに反対を続ける。 「市民」達は言う。 共謀罪が新設されると犯罪を冗談で語っただけで逮捕されてしまう、危険な社会になってしまう、と。 犯罪を冗談で語っただ....... [続きを読む]

受信: 2006年5月15日 (月) 06時30分

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